低身長症の原因には病気によるものと病気以外によるものがあります

医学的な見地から子供の背の高さや伸びる率が一定の基準を下回った時に低身長症と診断されるわけですが、その原因にはどのようなものがあるのでしょう。実はこの原因には病気によるものと病気以外によるものがあるんです。まずはどういったものがあるのか、というところを理解していただくために詳しく解説していきます。

低身長症の原因で病気以外によるものってどんあのがある?

病気以外が原因となる低身長症の場合は遺伝・生活環境・ストレスなどが要因となります。それぞれの該当しないケースもありますので、そちらについても解説します。

遺伝的要因

お子さんのご両親から受け継いだ身長に関する遺伝子構成が原因で背が伸びにくくなるケースです。いわゆるお父さんもお母さんも小柄だからお子さんも小柄になるというものです。

環境的要因

食事や睡眠さらには運動といったお子さんを取り巻く生活環境や日々受けているストレスによって身長が伸びないケースがこれにあたります。例えば、食が極端に細くて、成長するために必要な十分な栄養を摂取してなかったり、好き嫌いが激しくて成長期に必要な栄養素を摂取できてないといったケースがこれに当たります。

その他

これらに該当しないケースもあります(ご両親ともに平均以上の身長で規則正しい生活を好き嫌いもせずにしているのに、お子さんの背が低いといったケース)。このように原因となる要素が一切見当たらない場合は「特発性低身長症」「体質性低身長症」「非内分泌性低身長症」と呼ばれます。

病気が原因となる低身長症とは?

続いて医学的にお子さんの体になんらかの異常が見つかる病気が原因のものによる低身長症の原因についてお伝えします。

成長ホルモンの分泌不足(成長ホルモン分泌不全性低身長症)

成長ホルモンは骨の伸長を促して背を高くする働きをする重要なホルモンですが、この分泌が不十分なために低身長になる病気です。その原因としては成長ホルモンには欠かせない下垂体が脳の外傷によって障害を受けたり、脳腫瘍などが挙げられます。また、このようなはっきりとした原因がなくても成長ホルモンの分泌が不十分になる場合もあります。

甲状腺ホルモンの分泌不足(甲状腺機能低下症)

成長ホルモンと同様に甲状腺ホルモンにも骨を伸ばす働きがあります。したがって、このホルモンの分泌が不足することもやはり低身長の原因となります。その原因としては甲状腺の炎症が慢性的に続いて甲状腺が壊れてしまうもの(原発性甲状腺機能低下症)や、クレチン症と呼ばれる先天的に甲状腺の機能が低い病気などがあります。

小さく生まれる(SGA性低身長症)

お母さんのお腹の中での発育が不十分で生まれた時点で平均よりも身長・体重ともの小さいことをSGA(Small for Gestational Age)といいます。一般的に出生時に小さくても3歳までには標準の身長・体重に追いつくペースで成長しますが、ごく稀に身長の伸びが悪く平均値を大きく下回ることがあります。

染色体の異常(ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群など)

個人個人の設計図ともいえる遺伝子情報がつまっている染色体に何らかの異常が起きた場合にも低身長の原因となります。女児の2,000人に1人の割合で性染色体の欠損が見られるターナー症候群や性別を問わず10,000人に1人の割合で15番染色体への異常がおこるプラダー・ウィリー症候群などがこれにあたります。

骨・軟骨の異常(軟骨異栄養症)

骨や軟骨の異常によって背が伸びない病気があります。軟骨無形成症と軟骨低形成症を総称して軟骨異栄養症と呼ばれます。

内臓疾患(慢性腎不全など)

各種臓器(消化器、心臓、肝臓など)に疾患があることで食べたものを栄養素として体に送ることができず、身長が伸びなくなるという病気です。

まとめ

お子さんが低身長だといったも原因は様々であることがわかります。病気が原因の場合にも適切な診療を行うことで改善が大いに見込まれます。自分の子供は低身長症かな?と疑問を持った時には早めに整形外科などの専門医に相談すると良いでしょう。